マイルをコツコツ貯めて旅行に使おうと思っていたのに、気づいたら有効期限が切れていた……。そんなもったいない経験をしたことがある人は意外と多いものです。特に、家族旅行や留学など長期的な計画を立てている人にとって、マイルの有効期限を理解しておくことはとても重要です。
この記事では、日本を代表する2つの航空会社「JAL(日本航空)」と「ANA(全日本空輸)」のマイル有効期限の仕組みや、それぞれの特徴、さらに失効しそうなマイルの救済方法について、高校生でも理解できるようにわかりやすく解説します。
マイルの基本ルール:JALもANAも「3年」が基準
最初に知っておきたいのは、JALもANAも基本的なマイルの有効期限は**「マイルを獲得した日から3年後の月末まで」**ということです。
たとえば、2024年8月10日に1000マイルを獲得した場合、そのマイルは2027年8月31日までに使わなければ自動的に消滅してしまいます。どんなに大事に貯めていても、使わなければ無駄になってしまうのです。
さらに注意すべきポイントは、新しくマイルを貯めても古いマイルの期限は延長されないということ。マイルは「古いものから順番に」使用されるため、こまめにチェックしておくことが大切です。
JALの新制度:5年有効や無期限も実現!
JALでは2024年から大幅な制度変更があり、マイルの使いやすさが向上しました。以下が主な変更点です。
- 最大5年まで延長可能! 2025年1月以降にマイルを貯めた人で、ステイタスが「JMB elite」以上であれば、マイルの有効期限が**5年(60ヶ月)**に延長されます。
- マイル無期限制度もスタート! 「JGC Four Star」以上のステイタスを持っている場合、すべてのマイルが無期限になります。長期旅行派には非常にありがたい特典です。
- 若者やシニアにも優遇制度あり! 20代限定の「JAL CLUB EST」や、55歳以上対象の「JMB G.G WAON」会員は、マイルが5年有効になります。さらに、「JALカード navi」を持つ学生は在学中はマイルが無期限で保たれます。
JALは「すぐに使う人」だけでなく、「ゆっくり計画を立てたい人」にもやさしい設計に変わってきているのが特徴です。
ANAは変わらず「3年ルール」を堅持
ANAは今も昔も「3年ルール」を維持しています。つまり、マイルは3年で失効するという方針に変わりはありません。
- 無期限にするにはかなりの上級ステイタスが必要! ANAでマイルを無期限にするには、「ダイヤモンドサービス」会員になるか、「100万マイル以上」貯めた「ミリオンマイラー」になる必要があります。
これらの条件は非常にハードルが高く、出張などで頻繁にANAを利用する人でないと難しいのが現実です。ANAは「利用頻度の高いヘビーユーザー」を優遇する方針と言えます。
失効しそうなマイルを救う!活用テクニック
「あと少しでマイルが期限切れになりそう…」というときの対策法もあります。以下の方法で有効期限を伸ばすことが可能です。
JAL:e JALポイントへ交換
マイルを「e JALポイント」に交換することで、有効期限を1年延長できます。さらに、ポイントを追加で交換するたびに、すべてのe JALポイントの期限がその日から1年に延びるため、うまく使えば“無限にキープ”することも可能です。
ANA:ANA SKY コインへ交換
ANAマイルは「ANA SKY コイン」に交換することで、同様に1年間の延長効果があります。ただし、こちらは追加でコインを交換しても有効期限が更新されない点に注意が必要です。
ANA派におすすめの裏ワザ:ポイントからマイルへ直前交換
アメックスなどのクレジットカードでポイントを貯めておき、必要なタイミングでANAマイルに交換するという方法もあります。これならポイントの有効期限を気にせずマイル化でき、実質的に期限管理のストレスが減ります。
比較表:JAL vs ANA のマイル制度を一目で確認!
比較項目 | JAL | ANA |
---|---|---|
基本の有効期限 | 3年(36ヶ月) | 3年(36ヶ月) |
延長の方法 | ステイタスで5年 or 無期限、若年層・シニア特典あり | ダイヤモンド会員 or ミリオンマイラーで無期限 |
失効回避方法 | e JALポイント(有効期限更新可能) | ANA SKY コイン(延長は1回のみ) |
おすすめタイプ | ゆっくり旅行計画を立てる人、学生やシニア | 出張や頻繁に利用する人向け |
学生にもおすすめ!マイル制度を活用しよう
学生でも、修学旅行や帰省、留学などで飛行機を使う機会は意外とあります。そんなとき、マイルを貯めておけば、将来の旅行費用を節約することができます。
特にJALの「JALカード navi」やANAの「マイル提携カード」は、学生にとって非常に有利な制度です。ただし、どちらのマイルにも期限があるため、定期的にチェックして無駄にしないように気をつけましょう。
自分のライフスタイルに合った航空会社を選び、マイル制度を賢く活用することで、旅行がもっとお得で楽しくなりますよ!

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